1200年以上前に開かれたとされる芦ノ牧温泉ですが、地元の人々に利用される小さな「湯治場」であり、 地図に無い、幻の村の秘湯でした。大川は地元の子供たちが泳ぐのに格好の川でしたが、水は冷たく、 冷えた体を温めるため河原の石を掘り、自噴する温泉で身体を温め、再び泳ぎに遊びに興じたそうです。
昭和初期頃 露天風呂風景
昭和28年10月、大川荘はオープンしました。
オープン当時の客室は12室、収容人数は60名。従業員十数名、木造2階建て、昔ながらの温泉旅館でした。玄関には送迎用の外車が誇らしげに並んでいます。
当初は電話が付近の旅館共通のものただ1台だけしかなく、お隣の旅館と旅館を針金で結び、先に空き缶を付けたものを使い「ガランガラン」と電話が来たことをお互いに連絡しあったそうです。

オープン当時の大川荘
また、水道も通ってなかった為、山間の谷間の水を竹樋を千メートルほど繋げ、利用していました。
しかし、冬場は竹樋の中を通る水が凍ってしまい使えなくなります。
その度、凍った部分の竹樋を運んでは温泉の湯で溶かす・・・といった事を繰り返したそうです。
昭和35年、芦ノ牧に街道が通じ、昭和43年には芦ノ牧大橋が完成。現在では近代的な旅館、ホテルが揃い、 東北でも有数の温泉地となり今に至っています。
芦ノ牧大橋完成当時(昭和43年)の芦ノ牧温泉
現在の芦ノ牧温泉





